第1回Salesforce勉強会開催しました_001

Salesforce勉強会イメージ

2016年12月17日(土)にSalesforce勉強会を開催して講師をしました!




12/13(火)、14(水)と2日間にわたって毎年恒例のSalesforceのイベント
Salesforce World Tour Tokyo 2016
http://eventjp.salesforce.com/

が開催された直後の土曜日だったこともあり、
イベント参加者さんでSalesforceを触ったことがなかった方が、
「なんかすごい、っていうことはわかったんだけど、初心者から実際に触ってみて体験してみたい!」
というご要望をたくさんいただきました。

最初のイベントだったのですが、4名の方に参加いただき、
Salesforceを普段の業務でほとんど使われていない方を対象としていたので、
難しい言葉をなるべく使わないようにして、プログラミングを一切行わない、
標準機能を操作することだけを意識してお教えした2時間でした。

以下に、当日お話させていただいた内容を書いていきます。

Salesforceってなに?


SalesforceはTVCMや駅や電車の広告でよく目にすることが多くなってきました。
そんな、Salesforceってそもそもどういうものなのでしょう?
さっそく、ググってみましょう!
https://www.salesforce.com/jp/
こちらが、SalesforceのWebサイトなのですが、
私が思う、Salesforceはこんな感じです。

キーワード

  • クラウド
  • 顧客管理システム
  • シェア世界一で導入企業たくさん
  • 開発環境でもある
  • 売上とかあがるらしい
  • ビジネス向けアプリの開発速度めっちゃ速い!
  • 人工知能や最先端機能も使える

Salesforceのいいところ

    • プログラミングの知識必要ない
    • データベースの知識もいらない
    • 要件定義から実装まですごい速い
    • 毎年3回バージョンアップ
    • モバイル対応してくれる
    • セキュリティもバッチリ!
    • 標準機能で色々できる
    私自身、Salesforceと出会ったのは2010年くらいで、
    それ以前は、WordやExcelを、指一本でキーボードをゆっくり打つ感じの人だったんですが、
    Salesforceを業務で扱うようになって、だんだんと関数やプログラミングに興味を持てるようになって、どんどん勉強して認定Developerという資格を取りました。

    そんなに便利だし、楽しいSalesforceなんですが、
    導入コンサルや、開発者として多くの会社さんのSalesforceの活用の現状を見てきました。



      あなたの会社のSalesforce、こんな風になっていませんか?


        • エンジニアだけが開発をする
        • Excelの帳票そのままをSalesforceに作った
        • 作る人と、使う人が違う
        • ガリガリプログラミングしてしまってバージョンアップのメリットを享受できてない

        こんな風になってしまうと、Salesforceだけではなく、クラウドサービスを利用しているメリットがほとんどなくなってしまいます。
        このように陥っている会社さんでは、

        • 活用出来ている機能が少ない
        • ライセンス料金が高く感じる
        • 別のCRMやシステムに今使っている機能を移植して乗り換えちゃおう
        と考えるようになります。提案を受けた時や、セミナーや展示会で見た時、導入を決意した時に感じたワクワク、事業を成長させられると思った感覚ととても遠いところに、現状の活用レベルがとどまってしまう。

        なぜ、Salesforceを活用しきれていないのだろうか?


        使う人と作る人が違うから! 
        エンジニアに、現場の気持ちはわからん!
        現場も、エンジニア用語での要望なんてできん!

        じゃあ、どうしたらいい?

        使う人自身が、Salesforceの
        使い方を知り、自分で
        業務を改善できればいい!

        Salesforce環境での開発や、日々の改善、そして入力も全然難しいことではなくて、
        開発速度もものすごい速い。
        だったら、エンジニアに任せていないで、使っている部門の人が自分が一番使いやすいように自分でチョチョイと編集できてしまえば、Salesforceでどんどん業務は良くなるし、
        Salesforceを導入している企業も沢山あるから、自分の市場価値も高まるってもんよ!


        では、楽しく学び始めましょうか!

        まずは環境構築から行います。
        Developer force
        というキーワードでブラウザで検索してみましょう。
        https://developer.salesforce.com/ja/
        このページにアクセスします。

        Salesforceの開発者向けサイト。右上のサインアップをクリックして無償の開発環境を登録します
        登録画面で必要情報を入力すると開発環境が構築完了
        登録画面で設定したメールアドレス宛に、
        登録完了のメールが届いていて、
        そのメールのリンクをクリックすると、ログイン時のパスワードを設定できます。

        これだけで、無償の開発環境が整います。
        Developer Editionの登録を行ってからお越しください、的なイベントが結構あるのですが、登録の仕方はこんなにも簡単なものなので是非ご自身のSalesforceの環境を作ってみてくださいね。

        IDとパスワードを忘れないように注意しましょうね。

        Salesforceの画面や用語の解説

        Developer Editionで新しくSalesforceの環境にログインすると、
        最初からたくさんの機能が実装されて、それにアクセスすることができます。
        最初にログインすると、こんな感じの画面が現れます。

        Developer Editionの最初の画面

        この画面を見ながら、Salesforceの用語について解説していきます。

        アプリケーション

        右上にセールスと書かれているものなのですが、
        そこをクリックすると、コールセンター、マーケティング、などのたくさんの文字が表示されます。

        アプリケーションメニューをクリックした時

        右上に書かれているものを、アプリケーションメニューと呼び、
        その中に書かれているセールスやコールセンターなどのことをアプリケーションと言います。
        アプリケーションは、次に説明するタブの表示を管理するまとまりのようなもののことを言います。

        タブ・オブジェクト

        画面の上部に書かれている、取引先、取引先責任者、商談などの文字をタブと言います。
        タブをクリックすると、オブジェクトのページにリンクします。
        セールスアプリケーションのタブ

        オブジェクトとは、Excelやスプレッドシートで言うところのシート、のようなもので、
        データの入力画面や、入力されたデータを参照したり、編集したり、データの入力規則などを定義するものです。

        取引先タブをクリックした後の画面

        レコード・項目

        取引先タブをクリックしたときと同様に、他のタブをクリックしたとき、
        同じような画面が表示されます。取引先タブをクリックして、
        「最近の取引先」と書かれているところの右の「新規」ボタンをクリックしてみましょう。

        取引先の新規作成ページ
        すると、新規作成ページが表示されます。
        このページの一つ一つの入力できるエリアを、項目と言います。
        Excelで言うところの、列、のようなものです。

        この入力ページ全体の、一つのデータのまとまりのことをレコードと言います。
        Excelで言うところの、行、のようなものです。

        整理してみると、
        Excelでは、あるブックの中にシートがあり、そのシートには列に項目名、一つの行にはまとまったデータが入力されます。
        Salesforceでは、あるオブジェクトの中に、項目が定義されていて、保存されたデータはレコードと呼ばれています。

        標準?カスタム?

        Salesforceで開発をする時に、意識をしないといけないものが、
        標準ほにゃほにゃ、カスタムほにゃほにゃ、という言葉です。

        標準ほにゃほにゃ

        Developer Editionを新たに作ったばかりの画面に、最初からあるものの多くが、
        標準ほにゃほにゃと言います。
        厳密には、最初からあるけどもカスタムほにゃほにゃ、というものもあるので、
        「多くが」という表現をしています。

        例えば、
        画面右上のアプリケーション、
        「セールス」アプリケーションは標準アプリケーションです。

        画面上部のタブ、
        「取引先」タブは標準タブです。

        取引先タブをクリックして表示される、
        「取引先」オブジェクトは標準オブジェクトです。

        取引先オブジェクトから、新規をクリックして表示される、
        「取引先名」などの入力項目は、標準項目です。

        カスタムほにゃほにゃ

        標準ほにゃほにゃでは定義されていないもので、自分で作ったものがカスタムほにゃほにゃです。
        例えば、
        画面右上に、新しいアプリケーションを作ったとしたら、それはカスタムアプリケーションです。

        画面上部に新しいタブを作ったとしたら、それはカスタムタブやカスタムオブジェクトです。
        オブジェクトの入力ページに新しい入力項目を作成したら、それはカスタム項目です。

        何が違う?標準とカスタム

        標準オブジェクトの中の入力項目を編集したい時と、
        カスタムオブジェクトの中の入力項目を編集したい時とで、
        管理者としての操作の手順が若干異なります。

        また、標準ほにゃほにゃは削除することができなかったり、データの入力規則を変更できなかったりと、制約があります。

        このように説明されると、
        「じゃあ、カスタムほにゃほにゃで全部作ったるわい!」
        と思う方が多いのですが、それは誤りです。

        カスタムで作りこんでしまうと、Salesforceがシステムの機能を強化した時、
        その強化の恩恵を受けることができなくなってしまうことがあります。
        Salesforceは毎年3回バージョンアップしていて、標準ほにゃほにゃの機能をどんどん強化してくれています。
        このメリットを得るためにも、標準ほにゃほにゃで対応できるものはなるべく対応し、
        必要最小限のカスタマイズに止めることが、Salesforce導入や活用成功の大きな、本当に大きな鍵となるのです。

        じゃ、カスタマイズしてみよっか・・・の前に、触ろう

        話は長くなりましたが、Salesforceの入力画面のカスタマイズの説明をしていきたいのですが、
        いきなりカスタマイズから入っても、Salesforceの標準機能がどんなことができて、どんなことができないのかがわからないので、まずはひたすら触ってみましょう。
        勉強会では、10分間、参加者さんたちでSalesforceの取引先オブジェクトにデータを入力してもらいました。
        参加者さんの名刺を交換しあいっこしていただき、
        取引先名、住所、Webサイト、業種、メールアドレスなどを記載していただきました。

        そこで、Developer Editionの初期画面のツッコミどころを探ってもらいました。

        取引先オブジェクトのツッコミどころ(変更要望)

        こんなところが使いにくいと、参加者さんはおっしゃっていました。

        • 英語の入力項目がわかりにくい
        • 項目が多すぎる
        • 業種が英語だとわからない
        • エリア、という「北海道 東北 関東 北陸 甲信越 中部 近畿 中国 四国 九州 沖縄」の選択肢がほしい 

        などでした。
        まずは使ってみて、
        標準項目に用意されていてそのまま使える項目
        標準項目に用意されているけど、若干の修正を必要とする項目
        標準項目に用意されているけど、いらない項目
        標準項目に用意されていないので、新たに作りたい項目
        の洗い出しをしてみましょう。

        その上で、次に解説する項目の追加をしてみましょう。

        標準オブジェクト「取引先」のカスタマイズ

        標準オブジェクトの項目を追加することを、カスタマイズ、とよびます。
        カスタムオブジェクトに項目を追加することを、作成、とよびます。
        オブジェクトの種類の違いによって、管理者が項目追加の画面に至るまでの操作手順が違うので、そのオブジェクトは標準なのか、カスタムなのかを意識して操作してください。

        項目の追加

        では、標準オブジェクトの取引先に、項目を追加してみましょう。

        画面上部の設定を押します。
        画面上部の設定を押して、管理者モードにします

        画面左側に、管理メニューがどっさり現れますので、
        「ビルド」の近くの「カスタマイズ」の左側の矢印のところをクリックします。
        管理メニューからカスタマイズを探す
        ビルド>カスタマイズ>取引先 の左の矢印をクリックして、
        その下から「項目」をクリックします。
        項目をクリックすると、項目を追加する画面にいきます。
        取引先の項目の編集画面
        画面の下の方に、
        取引先カスタム項目 & リレーション
        という箇所があるので、その右側の新規をクリックすると、
        新しい項目を作成することができます。
        新規ボタンをクリックしたら、項目を追加できるのです
        カスタム項目の新規作成という画面で、
        データ型がなんかたくさん出てくるのですが、
        どんな感じのデータを入力させたいの?っていうことを選ぶだけなので、
        怖がらないでくださいね。大丈夫。怖くない。説明も書いてるから。

        いろんなデータ型から項目を作ることができるんです。
        ここでは、「選択リスト」を選択して、次へをクリックしましょう。
        次の画面では、選択したデータ型によって、設定する項目が異なるのですが、
        下の図を参考に、設定してみてください。
        項目の表示ラベル:エリア
         入力画面で表示される文字
        値:各値を行で区切って入力します。にチェック
         枠の中を改行で区切って、
         北海道
         東北
         関東
         甲信越
         北陸
         中部
         近畿
         中国
         四国
         九州
         沖縄
        としてみてください。
        ※筆者が北海道出身だから、北海道とその他で分けたというお茶目であって、
         画面を作成している時に入力が面倒くさかったわけでは断じてないので注意してください。

        値セットで定義された値に選択リストを制限します。
        の、チェックを外します。

        項目名:Area
         プログラムを書いてシステムにアクセスするとき、この項目名を選ぶために、英語で始まる英数字の文字を指定します。難しいんで、Areaって書いといてください。


        カスタム項目の詳細設定画面

        このようにして、次へをクリックします。

        次に、どの権限(プロファイル)を持つユーザに対して、この項目を入力させたり表示させたりするのか、を選択するのですが、
        エリアは全員見えても構わないので、「参照可能」のチェックのところにチェックを入れて、全部のプロファイルにチェックを入れましょう。
        どの権限の人が見られるようにするかの画面。全員参照にしても、今回は問題なし。
        次の画面は何もいじらずに、保存をクリックしましょう。
        もし、引き続き新しい項目をどんどん作成したい人は、保存&新規を押したらいいんです。

        どの、ページレイアウトに項目を表示させるか。まだ難しいから全部でいいです。
        保存すると、項目が追加されています。
        「エリア」の項目が追加されています。
        作成済みの項目を編集したい時は、編集ボタンを押したら編集できます。

        そして、ここまできたら、
        取引先タブをクリックして、新規ボタンを押してみましょう!

        すると、エリアの入力項目と選択肢がすでに出来上がっているのです。
        簡単でしょう!?

        エリアの項目が完成しています。

        レイアウトの変更

        項目の配置が気に入らなかったならば、レイアウトを編集することが簡単にできます。
        作成したレコードにアクセスしてみましょう。

        例えば、年間売上500億円の、株式会社Tekuruという取引先レコードを作ってみたのですが、こんな感じになります。
        ※株式会社Tekuruは年間売上500億円を早く達成したいので、
         Salesforceコンサル、ホームページ制作、アプリ受託開発、iPhoneアプリスクールの受講、などのご要望があれば、info@tekuru.comにメールしてあげるか、お問い合わせページから「ブログおもしろいね」などのコメントをしてあげてください。とても喜ぶでしょう。

        取引先レコードの詳細ページ

        ページ上部の「レイアウトを編集する」をクリックします。
        すると、レイアウトを編集する画面に移動します。
        レイアウト編集画面
        レイアウト編集画面で、いらない項目をドラッグアンドドロップで、上部のなんか飛び出ているところに持って行くと、項目を消すことができたり、
        項目の配置を、置きたい場所にドラッグアンドドロップすると変更できるので、とっても簡単です。
        段落、みたいなことがしたかったら、セクション、と書かれているものをドラッグアンドドロップしてみてください。

        もし、あ、やっぱり消したのに元に戻したいや!
        表示する項目を追加したいわ!
        などありましたら、上部のなんか飛び出しているところから、ドラッグアンドドロップすると、入力画面に項目を追加できます。

        レイアウトの編集が完了したら、保存ボタンを押すと、レイアウトの編集を完了して、
        レイアウトが変わります。

        ね?簡単でしょう?

        第1回の勉強会では、ここまでをみんなで雑談も交えながら体験してみました。
        ブログにして文字にしてみると、
        読まれる方が楽しくないかもしれないなあ、自分で読んでても、文字長いなあ、
        なんて感じています。
        勉強会や相談会を開催しているので、Salesforceを勉強してみたい人、
        まだSalesforceが楽しくない人、Salesforceで困ってて相談したい人、
        は遊びに来ていただけると嬉しいです。
        勉強会は、こちらのサイトからご案内しています。
        https://connpass.com/user/Tekuru/open/

        締めのTrailhead

        勉強会の最後に、Salesforceを楽しく学ぶ!でおなじみのTrailheadをやってみました。
        私も、アカウントを作り直して、最初から学んでみようと思っています。
        今回取り組んだTrailはこちら!
        CRMの基礎
        の2つの単元でした。
        Trailheadの単元をクリアすると、バッジがもらえる
        単元を全部クリアすると、バッジとポイントがもらえる
        バッジやポイントは、Trailheadのユーザ画面から見られる
        Trailheadに取り組んでみたい人、
        英語で問題が書かれているからわかんない!とか、
        何から勉強していいのだかわからない、という方、
        ひとりじゃあ結局だらだらしちゃって勉強できないんだよねえ、
        Salesforce界隈でお友達作りたい
        などの方、ぜひ気軽に遊びに来てくださいね。

        勉強会は、こちらのサイトからご案内しています。
        https://connpass.com/user/Tekuru/open/



        今回の勉強会の内容をTrailheadで学ぶなら
        Salesforce プラットフォームの基礎
        から

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